つい先日、山口県を含む九州北部地方に「春一番」が付いたと気象台の発表があり春の訪れが待ち遠しい限りです。 もうすぐ三月、各地で雛祭りにちなんだイベントや展示が行われており 雛人形を飾られたご家庭もおありの事と存じます。 その雛段の左右に一対の鉢植えのようになった植物の飾りがあります。一方は桜です。もう片方のオレンジ色の実を付けた植物といえば? 「橘ーたちばなー」ですね。 この桜と橘は京都御所の内裏にある紫宸殿の中(帝の目線から見て)左に桜、右に橘の樹が植えられていることにちなんだ飾りです。 当宮では社殿の東側にこの橘の樹が植えられており、石の碑には「昭和四年」と記されておりますので樹齢約百年を迎える樹です。 橘は古くから「トキジクノカクノコノミ」といわれ、その葉が寒暖の別なく常に生い茂り栄えることから長寿の象徴として珍重されてきました。 ちょうど秋から実をつけており、毎日数個実が落ちております。 本殿東側の車のお祓い所の隣にございますのでご参拝の際はどうぞご鑑賞くださいませ。
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